こんにちは!
この記事では、コロナ禍に入ってからほとんどテレビを観なくなった僕が、唯一毎週楽しみに観ているテレビ番組から示唆をもらっていることについて書こうと思います。
「人生の楽園」
その番組名は「人生の楽園」。毎週土曜日の18時からテレビ朝日で放映されています。
僕の言葉で説明すると、「週替わり主役の中高年の方が、自らの夢の実現をセカンドライフとして選択した結果、いろいろな苦労もあったけど現在とても幸せな人生の真っ最中にいる様子を紹介している番組」です。放送1000回を超え、視聴率も15%ぐらいとっている人気長寿番組だそうです。
番組のイメージはまぁこんな感じでしょうか(^^;
僕はこの番組の存在を、今春退職された会社の先輩から教えてもらったのですが、試しに観てみたらグッときてしまって以来の新入りファンです。
この番組の好きなところ
主人公の方々は、会社を定年や中途退職して、自分がワクワクするやりたいことを始めた50代〜70代ぐらいの人達です。独りでやっている方、あるいはご夫婦でやっている方、とさまざまです。
僕がこの番組に惹きつけられてしまう一番の理由はこれです。
「もう高齢だから」とか「もう現役ではないから」などと年齢を理由に自分の限界を決めることをせずにワクワクすることに夢中で取り組んでいる人を見ていると、なんだか気持ちに元気が湧いてくる感じがするから。
これにこんな考えが続きます。
「年齢問わず本来誰もが自分の寿命のわからないのが人生。それが腑に落ちる年齢になった人間こそ、今この時を目一杯生きられるのかもしれない。」
「せっかくこの世に生まれてきたのだから、生かされている限り、成功するか失敗するかはともかく、少なくとも行動は起こさないともったいない!」
2ー6ー2の法則
この番組のことを、「なんか年寄り臭い雰囲気だから」という理由で好きではない人は結構いるだろうなとは思っていましたが、それ以外の理由で好きではない人はそうそういないだろうって思っていました。
ところが、ネットを検索してみると、それ以外の理由で、「大嫌い」「イライラする」、と思っている方、いらっしゃるんですね。。。
最初、僕は、「えっ、なんで・・・??」って感じでビックリしたのですが、その方達の主張されているコメントを読んでみて思いました。
「正しさって、常に人の数だけあるんだな・・」
「年寄りは余計な存在。さっさと隠居してほしい」という考えを持っている人の視点からすればイライラするのは必然の正しさだろうし、「世の中自分のワクワクだけ求めてうまく行くほど甘くない」という考え方や人生でつらい苦労の経験を持っている人の視点からすれば、この番組は「安易で危険」と感じるのが必然の正しさになるのだと思います。
人それぞれがしてきた固有の経験、そして現在の環境、そこから創られた価値観。あるいは今、痛感していること。その視点からすれば、どの主張も正しくて、「それは間違っている!」などと言えるものなどないのかもしれません。
組織論で、2-6-2の法則というのがありますが、これは、どんな考え方に対しても、2割は全面的に賛成、6割は賛成か反対か明確な意向はなし、そし2割は断固反対の人が必ず存在する、というものです。
この法則は、組織に限らず、日常のあらゆる出来事においても当てはまるのかもしれません。2割の人の「断固反対」も、その人として絶対に正しいと信じているがゆえの誠実で真剣な意思表示のはずです。
自分と異なる考え方に対して、自分が信じている1視点から、「それはおかしい!間違っている!」と批評・反論することが不毛であることを、僕はまず自分の心に刻み付けます。
重要なのは自分は何を選択するのか
人の数だけあるはずの正しさの中で、“たった一つの正しさ”を決めるために言い争い、どちらも正しいと信じているがゆえに決着がつかず“戦い”に至ることは、僕の感じ方では、本当にせつないことです。
それらが人の良心に反しないという前提ですが、正しさは、できることならなるべく1つに統一しないでおくことが、より多くの人が幸せになるためには必要なことなんじゃないかとも思ったりします。
僕が最も大切だと思うのは、「数ある正しさの中で、自分は自己責任で何を選択することにするのか」ということです。
物事には必ずメリットとデメリット、あるいは期待とリスクがあると思います。そのことを承知した上で、結果がどうなっても誰か(何か)のせいではなく自分の責任として負う覚悟をする人間だけが自由な選択を許される。逆に言えば、自由とは自己責任の下にあるものなのだろうと言う気がします。
そして再び「人生の楽園」
僕は、この番組のことは、自身を勇気づけてくれるポジティブな番組として受け入れることを選択しようと決めました。
この番組の主人公の方達は、失敗した場合のリスクも覚悟してそのチャレンジをしているはずです。HSP気質の僕からすれば、そのリスクを気にしないで能天気にチャレンジできるなんてことはあり得ないのです。
そして、ヒト・モノ・カネ。多くの方達は、決して思いつきでなく、時間をかけてコツコツと準備してきているはずです。そしてたとえそのチャレンジが失敗する結果になったとしても、自身が覚悟しての選択、我が人生悔いなし、ときっと思うのでしょう。僕はそんな自己責任の覚悟での行動力に敬意を感じます。
数ある正しさの中で、僕は以上のような捉え方を“自分の幸せに役立つ正しさ”として選択するので、これからもこの番組のファンでいると思います(╹◡╹)