今日の記事は、花と緑と共生する東京都国分寺市での“スローな日曜日”のお話です。一話完結のショートショートショート風で書こうと思います。
💚逢いたくて。
「そうだ、国分寺市に行こう。」
今回の記事の舞台が国分寺市なのはそんな感じの思いが湧いてきたからではありません^^;
実は先日、友人から「エゴノキはご存知ですか?」と開花中の写真を見せてもらったことがきっかけです。その花はこれまでに見たことがあるようには思うけどまだ “知ってる花リスト” には入っていなかったので、すぐさまネット検索したところ、僕が住む多摩エリアでも国分寺市内の都立庭園と都立公園に植えられていることがわかったのでした。
リアルで逢いたかったのが『エゴノキ』の花、それが見られそうだったのが国分寺だったんです☺️
こちらはその都立庭園、僕のブログでは秋の吉祥草でお馴染み?の殿ヶ谷戸庭園の公式Twitterです。
twitter.com庭園内の #エゴノキ も満開をむかえましたが、はたしてどこにあるかわかりますか??ヒントは下の方に目を凝らしてください。かわいらしい白い小花がいろんな場所にてアピールしてます。#殿ヶ谷戸庭園 #国分寺崖線 #駅から2分の癒し空間 #ツイッターで楽しむ庭園 pic.twitter.com/j6X17QUBle
— 殿ヶ谷戸庭園 (@TonogayatoTeien) 2023年5月9日
このツイートからすでに10日以上経っていましたが、「まだ多少は咲いているんじゃないかなぁ」と期待しての訪園でした。
早足で回れば一周10分もかからずに回れる規模のコンパクトな庭園です。コンパクトゆえの密度感でしょうか、緑がいっぱいという印象が強いです♪
燃える緑が本当に圧巻✨
しかし、、この庭園ではエゴノキの花はもう咲いていなかったばかりか、エゴノキがどこにあるのかすら確信することができなかったんです.....🙁
ここまで咲いていないとなると、同じ市内で別の場所には咲いているということはあまり期待できないかなぁとは思いつつ、昼食を挟んでから、歩いて20分ぐらいの場所にある都立武蔵国分寺公園へ。
この公園については事前にネットで調べてエゴノキがどこにあるかをチェック済。この遊歩道の先です。
こんな景色が続きました。
そして。
少しだけ祈るような気持ちで上を見上げました。
「やっぱり今年はもう終わってるんだ.........」
このお話、これでおしまいだったら記事にはしていません☺️
実は、“小さな奇跡” があったんです✨
それは最初に行った殿ヶ谷戸庭園での出来事。庭園内でどの木がエゴノキかさえわからないまま帰るのも残念だよなって思い、木を探すために園内をもう一周したんです。
第1コーナー、第2コーナーを過ぎ、第3コーナーにかかったあたりの石段に。
「あっ!🫢」
花なのは間違いないです。すぐそばにあった木には名札はついていなくてこの花がエゴノキなのかどうかはわかりませんでした。
石段に落ちていた花を拾い、近くにある休憩場のベンチであらためて写真を撮りました。
「これ、エゴノキの花ですか?」と、記事冒頭の友人へLINEでお伺い。
花に詳しいその友人からのお返事がこちらです。
「花は5つに裂けていて雄しべは10本、ということは確実にエゴノキだと思います!」
その後、この花が落ちていた石段に戻り、もっと落ちていないかと周辺を探してみましたがもう見つけることはできませんでした。
僕はこう思いました。
「来年またおいで」ってメッセージを含む “神様からのギフト” だったのかな☺️
💐無料の植物園。
今年のGWスタートの頃に投稿したこちらの記事。
国分寺市を舞台にしたこの記事の中で、こんな風に書きました。
この街は 東京では稀少な “無料の植物園” って感じです✨
本日の第二話は、“無料の植物園”を散策中に出会った花の写真中心にお届けしたいと思います(╹◡╹)
まずはしばらく無言で写真を貼り続けます^^
以前から名前は知っていたのだけれど、この日初めて名前と顔が一致した花があるんです。すでにここまでアップした写真の中にも少しだけ登場しています。
それはこちらの花です。
『ワスレナグサ』。
空色の中に黄色。目にした瞬間、思わず惹き込まれる感じがしました🫢
国分寺市の市の花は『さつき』だそうです。意識して見てみると街中にはさつきがあちらこちらに。
都立公園では『ヤマボウシ』が満開♪ 毎年、ハナミズキばかり追っていて、その後に咲くヤマボウシにはほとんど関心がなく追いかけたことがなかったので、一度にこんなにたくさんのヤマボウシの開花を目にするのは初めてでした☺️
なんだか雪が積もってるみたいです🫢
ハナミズキもヤマボウシも同じミズキ科だけど、ハナミズキは米国からの贈り物の外来種。ヤマボウシは昔から本州、四国、九州の山野に自生する花木。ヤマボウシが“日本ブランド”であることは今回の記事を書くにあたりネットで調べて初めて知りました。
ヤマボウシの開花って凛とした白ですね。 なんとなく富士山に通じるものを感じます^^
思いがけず街中でこんなにきれいに咲いているアジサイにも出逢えました♪
今年のアジサイは、今まで行ったことのないところにも観に行きたいと思っています✨
🌱スローなカフェで☕️。
本日の記事の最終話になります^^
この日、ランチをとったお店。
『カフェ スロー』。カフェを始めとする運営を通じて、“スロー=つながり” でエコロジカルな暮らしを提案しています。コンセプトは「つながりを取り戻す、世界を変える」だそうです。
カフェはオーガニック&ヴィーガンのお店です。生産者さんの顔がわかる食材を使った、心にも身体にも優しい食事を提供してくれます。
僕がこのカフェを知ったのはコロナ禍が始まった2020年の夏頃。飲食店への規制が長引く最中で僕にできる “小さな支援” として始めた「昼のランチは個人経営の定食屋さん・カフェ・レストランで」を実行するにあたって、ネットで調べて見つけたお店のひとつです。コロナ禍で経営の危機にも陥りましたが、クラウドファンディングで782人の思いを集めて目標額の160%を達成、危機を回避し現在に至るお店なんです。当時の僕はアンテナが低くてこの活動を知ったのがクラウドファンディングの募集が終了した数日後。その支援に参加できなかったというタイミングの悪さはとっても残念でした....
さて、ランチでいただいたのはヴィーガンカレー。
“たっぷりの炒め玉ねぎと、生姜のほのかな辛み、にんにくのコクで、玄米との相性も抜群のグルテンフリーのカレー” という一品です。
続いて食後のコーヒー。僕はカフェインとの相性があまり良くない感じがあるので、日常ではカフェインレスやデカフェを飲むようにしているのですが、この日はお店の日替わりオーガニックコーヒーを注文しました。
この日のコーヒーの解説カードです。
「目先の利益より子どもたちに美しい自然を残したい」。そんな思いから生まれたコーヒーなんだって思いながらいただくこと自体がコーヒーの味の一部になっている感じがします☺️
前回このカフェに来た時にも、食後のコーヒーをいただきましたが、その時のコーヒーの解説カードがこちらでした。
ちょっと画質がボケてしまいますが、メッセージの部分を拡大します。
ハチドリのひとしずく。そのひとしずくが心に落ちてパーッと広がるような気分になりました.....
カフェスローの “スロー” について考えてみたくなり、ネットでいろいろ調べてみました。
まず、『スローフード』という言葉がありますが、これは『ファーストフード』との対比で「食べ物をじっくり見直すことから、生活に豊かさを持とうという運動」のことを言うそうです。カフェスローのスローにきっとこの意味は含まれているでしょう。
では “スロー=つながり” とは?ですが、これは『スローネイバーフッド』(SlowNeighborhood)という言葉にヒントがあるのではないかって思います。『スローネイバーフッド』の「ネイバーフッド」とは「近所(付き合い)」のことで、それが「スロー(緩やか)」に繋がるということです。スローネイバーフッドとは都市と地方が互いに身近な存在として“ご近所”のような関係になることを目指す言葉なんだそうです。
「緩やかなご近所づきあいみたいなつながり」
カフェスローの「スロー」が “=つながり” なのはきっと同様の意味が含まれているんだと思いました。
僕はもう20年以上マンション住まいですが、お隣に住む方を始めとする同じマンションの方とは顔を合わせれば挨拶はするものの、お付き合いというものは皆無に等しいです。マンションの理事会の役員が回ってくる5年に一度しか会話しない関係......自分が子供の頃に存在していた“ご近所”というつながりが日々の暮らしの中に全くと言っていいほどありません。
また、会社組織での仕事を通じた社会とのつながりは間接的なもの、もちろんそれゆえの良さはあると思いますが、それはスローなつながりとはちょっと違っています。
「自分の日々の暮らしの中にそんなスローなつながりをもう一度持ってみたい」
そんな思いが自分の中で動き出している感覚があります。
前掲の都立公園でこんなメッセージボードを目にしました。
オオムラサキの飛ぶ姿を再び見られることを願い、エノキの木のまわりを丸太で囲い、エノキの落ち葉で幼虫のための冬のベッドを用意しました。皆さんも一緒に見守って下さい。
“冬のベッド” が毎年用意されるのは、メッセージボードの左奥に植えられている木の周りのようです。
こんな取り組みの背景にも、きっと “スロー” があるんだろうな☺️