“緑色”的な僕のほんのりワクワクblog

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40年前にたたかれた『真夜中のドア』

こんにちは ♪

今日の記事は、いつもの記事とはちょっと趣向を変えて、40年前にデビューした、“ある日本の女性ポップシンガー”の、デビュー曲に関するお話を書こうと思います。僕的には “Jazzポップシンガー” です👌

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小さな出会い。

「ある日本の〜」などともったいぶって書き始めておきながらもう名前を書いてしまいますが、

松原みきさん、ってご存知でしょうか。

1959年生まれの大阪の堺市出身で、1979年のデビュー、僕が中学3年生の時です。

松原みきさんが歌うのを初めて見たのは、当時の横綱格の歌番組、『夜のヒットスタジオ』だったと思います。

そこで歌ったのがデビュー曲の『真夜中のドア』

その時に見た印象を思い返すと、確かこんな感じでした。

「すごくきれいな人だけど、アイドルではないみたいだし、なんだか素人の大人の女性、って感じ。いい感じの曲だけど、合唱みたいに大きく口を開けて、息継ぎのブレスがすごくよく聞こえてきて、張り切りすぎなのかな・・・失恋の切ない曲みたいなのに、笑顔で歌ってるのもなんだか不思議。。。」

好奇心旺盛な中学3年生の僕は、とってもよく観察していましたが🧐、まだ理解できないことだらけの子供でした(笑)

あ、実際の曲をまだご紹介していませんでした^^;

その曲の一番の歌詞だけ引用します。

『真夜中のドア』

歌:松原みき 作詞:三浦徳子 作曲:林哲司

(To you…yes my love to you yes my love to you you…to you)
私は私 貴方は貴方と
昨夜言ってたそんな気もするわ
グレイのジャケットに見覚えがあるコーヒーのしみ
相変らずなのね ショーウィンドウに二人映れば

stay with me…真夜中のドアをたたき
帰らないでと泣いたあの季節が 今 目の前
stay with me…口ぐせを言いながら
二人の瞬間を抱いて まだ忘れず大事にしていた

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小さなご縁。

それから10年後ぐらいの、僕が大阪で勤務していた頃のことです。僕は、大学生の頃から、当時ジャズフュージョンと言われていたジャンルの音楽が好きで、その中の特に好きなミュージシャンの1つに『カシオペア』というグループがありました。

大阪・難波のCDショップで、カシオペアのCDが並べられているラックのコーナーを見ていて、ふと見つけた1枚のアルバム。

『LADY BOUNCE     松原みき』

「ん?これ、置く場所、間違ってるよ」って思いながら、よく見てみると、プロデュースがカシオペアの当時のキーボード奏者の向谷実氏。他のメンバーも曲作りや演奏でのサポーターとして参加していました。

「あぁ、そういうことかぁ・・」

その頃、彼女もいなくて仕事しかすることがないからお金の使い道がなかった僕は(笑)、目につくCDがあるとたいがい即買いしていました。

このアルバムに、知っている曲は全く入っていませんでしたが、『カシオペア』とのつながり、を理由に、このアルバムも迷わず購入、でした。

そのジャケットがこちらです。

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タイトルの通り、元気に弾むように華麗に歌う声が印象的なアルバムでした。

 

おそらく2010年前後のこと。

CDアルバムの在庫がかなり増えて収納が不足してきてしまったので、全く聴かないものはもう売ってしまおうと思い立ち、整理をしていました。その時に本当に久しぶりに目にした『LADY BOUNCE』

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「彼女、最近、全然見ないけど、今、どうしているのかな?」

CD整理を一時中断して、ガラケーでネットニュース検索。

 

それでわかったこと。

 

2004年に亡くなっていました。44歳、子宮頸がんで急逝されていたのでした・・。

 

その直前まで「もう売ってしまってもいいかな」って思っていたこのCDアルバム。その場でCDプレーヤーにセットして本当に久しぶりにフルで聴いた後、保管用のCDボックスに戻しました。

 

コロナ禍の昨年秋頃のこと。

それからさらに約10年が経過したある日のこと。

急に頭の中で、『真夜中のドア』が流れ始めたんです。「なんで今、突然、この曲??」みたいな。

コロナ禍の昨年4月からYouTubeにアカウント登録して視聴するようになった僕は、YouTubeで『真夜中のドア』を検索。すると、昔の歌番組でしょうか、動画がアップされていたので早速再生してみたところ。

懐かしいんだけど全く古さを感じさせない、心動かす曲調、そしてみきさんの歌う雰囲気に魅せられ、そのまま5、6回ぐらいリプレイ視聴してしまったのでした。

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そしてつい最近。

YouTubeを開くとトップページに『真夜中のドア』が。

「過去の視聴履歴からか・・Google恐るべし^^;」とか思いながらも、僕はまたその動画をクリックして視聴を始めてしまいました。

「やっぱりいい感じだよなぁ☺️ 中学生の頃はここまでいいなって感じなかったのになぁ」、って思いながら、なんとなくコメント欄を開いて目をやると。

 

コメント欄が外国語だらけ😳

 

「えーっ、どういうこと??なんでこんなに外国の人がたくさん🤭」

 

コメント欄をスクロールしていくと、日本人のコメントも出てきました。

そこにはこんなコメントが。

「みきさん、今、世界中で大ヒットしていますよ!」

それを読んだ僕の独り言は。

「えっ?どういうこと??なんでなんで??」 

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緊急調査!

ネット検索してみたら、すぐにわかりました。

簡潔にその理由を書くとこうでした。

「海外における近年の日本のシティポップ人気を背景に、ある出来事をきっかけとして世界中で“一気に注目”を浴びることになった」

“一気に注目”とは一体どれぐらい?

こんな形容をしているネット記事もありました。

「世界の音楽シーンを席巻!」

具体的には。

Spotify(スポティファイ)っていう、スウェーデンの企業によって運営されている音楽ストリーミングサービスの「バイラルチャート」で、2020年11月頃から急上昇して、2020年12月には18日連続で世界1位を記録したんだそうです。続いて、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スウェーデン、オーストラリア、インド、シンガポール、フィリピンなど各国のバイラルチャートでも1位となったとのことで、比較的最近のネット記事では「世界65ヵ国で1位獲得!」って書いてありました🤭

ちなみに、「バイラルチャート」って言うのは、SpotifyからSNSなどにシェアされて再生された回数などを基に集計された「今話題の旬な曲」のランキングなんだそうです。

もう一つちなみに、現時点で、僕はSpotifyユーザーではありません^^;

いずれにしても、「SNSってすごいパワー😳」

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世界大ヒットの2つの要因

①日本のシティポップ人気の高まり

ここ数年、日本の「シティポップ」と言われる音楽が、アジアや欧米の音楽ファンの間で人気なんだそうです。「シティポップ」って響き、聞いたことあるような、ないような、って感じなんですけど、「1970、1980年代の日本で、都会的でおしゃれな感じの曲として聴かれていたポップス」のことを指すんだそうです。敬称略で列挙すると、山下達郎、竹内まりや、大瀧詠一、大貫妙子、というあたりのミュージシャンがそのジャンルに該当するそうです。そして『松原みき』もそのシティポップシンガーの1人、ということなんですね。

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②インドネシアのYouTuberシンガーの動画投稿

Rainychさん(女性です)っていう、チャンネル登録者数160万人超の大人気YouTuberシンガーが、昨年の10月に、『真夜中のドア』のカバーを日本語で歌って動画投稿したことがきっかけだそうです。彼女のその動画が東南アジアから英語圏に拡がるうちに、原曲を歌う松原みきさんに注目が集まって一気に人気爆発、その流れの中で、海外のTikTokユーザーが自身の投稿動画に『真夜中のドア』を使うようになって、若い世代にも一気に広まった、ということです。

もう一度書きます。

「SNSってものすごいパワー🤭🤭」

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“小さなご縁”の僕が感じたこと。

約40年前の“小さな出会い”のことを思い出しました。悲しくせつない歌詞を、大きく口を開いてなんだかとっても嬉しそうに歌っていたみきさん。

当時は不思議に思えたあの笑顔は、今思うと、歌詞の世界観よりも、大好きな歌を歌えることの喜びと感謝の方が優って、全身からあふれ出ていたんじゃないかって思えるんです。

そんな当時の輝く笑顔のみきさんが歌っている動画をアップしたかったのですが見つからないので、ポニーキャニオンさんにこちらの動画をお借りしました。

youtu.be

 

昨年からの突然の世界的大ヒットは、弾むようなワクワク感と歌えることへの感謝を胸に真夜中のドアをたたきながら「stay with me!と発し続けたみきさんの願いが、40年も経ってはしまったけど、長くかかった分、きっと、“神様” がとっても大きく叶えてあげた、ってことなのかもしれないな、って、僕には思えました。

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“小さなご縁”の僕でさえ、この願いの成就に、なんだか温かい幸せな気持ちにしてもらえたぐらいですから、デビューの頃からのファンの方達は、本当に感無量で喜んでいらっしゃるんだろうなぁ・・・。

天国の松原みきさん、そして昔からのファンのみなさん、本当におめでとうございます💐 と心の中で☺️

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今日の記事、なぜか無性に書きたくてたまらなくなって書きました。この“小さなご縁” はひょっとしたら、「僕にとっては 」ですけれど、“もうちょっぴりだけ大きい” ものだったのかもしれません(╹◡╹)

 

 

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