今日の記事は「車の運転」に関するお話です。もともとは全く予定していなかった記事ですが、自分の気持ちの整理と決意を固めるためにも「早めに書いておいた方がいい」と思い立つ出来事があり、記事にすることにしました。
状況を細かくご説明するとボリュームが出過ぎて話の焦点がボケそうなので、3,000字台では収まるように意識して書いていきたいと思います。
🎖小さな誇り。
上掲のカードは、「無事故無違反10年」を示す『セーフドライバーカード』です。思い起こせば10年前の正月、初詣出に向かう走行中に左折専用レーンを直進する違反を犯したのを最後に、ここまでずっと無事故無違反で来れていました。
僕は会社で安全運転管理者を務めています。もともとメインのフィールドの仕事は人事系ですが、5年ほど前にいわば“巡り合わせ”のような形で思いがけず車両管理にも携わるようになりました。
昨年は、事業所の安全運転管理者歴5年以上で、且つ個人の運転歴が「自己責任事故10年なし」「違反5年なし」に該当するとのことで所轄警察署からの推薦を経て『緑十字銅章』という表彰をいただいています。
この『緑十字銅章』という表彰、正直なところ「所轄警察署との“お付き合い”的な意味合いも強いんだろうなぁ」という感じでそれほどの大きな喜びはなかったのです。しかし、それでもこういう出来事は、「プライベートでもハンドルを握る時には『安全最優先』」という自己責任の意識を強めてくれる効果はあったと思いますし、僕の中にも“小さな誇り”のようなものは生まれていたように思います。
⚡️青天の霹靂。
この日は母の通院のサポートで埼玉入りしていました。天気は青空、母の診察結果も良好、僕は平穏な気持ちで助手席に母を乗せてハンドルを握っていました。
しかし、目的地のスーパーの駐車場に到着したところから、その晴天はまさかの霹靂を生じました。
車庫入れを始めた時、前方に白バイの警察官がいることに気づきました。「なんだろう?」
僕が駐車を完了すると、その白バイの警察官が僕に向かって会釈をし、白バイから降りると僕に近づいてきました。全くをもって何の心当たりもない僕は、「えっ?僕に??何だろう・・?」。
その警察官の第一声。
「今、そこの横断歩道を通過された時、反対車線の車両が一時停止したことで右側からグレーの服の方が渡ろうとされていたこと、お気づきでしたか?」
全く気づいていなかった僕は、「えーっ、本当ですか!!」と絶句。
僕は「横断歩道での一時停止不履行による歩行者の横断妨害」という交通ルール違反を犯してしまっていたのです。
その横断歩道は信号機があったとしても全く違和感のない広さの道路の交差点にあります。その場所は違反者が多いようで、これまで何度かパトカーや白バイがこっそり待機してチェックしているのを見かけたことはありました。しかしこの日の僕はそんなことすらも全く忘れていました。
「減点2、反則金9,000円」
来月が免許更新だったのに。。。10年続いた無事故無違反も途切れてしまう・・
📬“お知らせ”の意味は?
実はこの半年、僕は違反にならない自損を計4回もやらかしていました。それも「左側」ばかり。いずれも誘因となった事柄を説明しようと思えばできるし、内1回は“被害”の可能性があるものだったりはします。それでもこんな短期間での連発は不自然。
これは決して偶然ではなく「気をつけなさい」と言う “メッセージ” なのだろうと受け止め、特に「左側」については年初から気をつけて、もちろんこの日も運転をしていたつもりでした。
そうしたら今度は年初早々になんと「右側」での交通違反。
減点・反則金、そしてゴールド免許を失うことに対するガッカリはもちろんありますが、それ以上に大きなショックなのは、白バイの警察官が教えてくれた「右側から歩行者が横断を始めていた」ことに全く気づけていなかったということです。一歩間違えば大事故だったのかもしれません。。
道路は右半分がちょうど日陰になっていて、かつ歩行者の方はグレーの服を着ていた(らしい)ため認識しづらかったこと、「特に左側」には注意という意識が高くなっていたところに、進行する道路がとても空いていたことで「後は駐車場に安全に入るだけ」と、普通よりだいぶ早めに意識がそちらへ行ってしまっていたかもしれないこと、これらの複合によって、歩行者の方は視界の範囲には入っていたのに認知できなかったのかもしれません。
そうだとしても・・・運転している自分に近い「右側」に全く気づけなかっただなんて(><)
「こんなに短期間で車のトラブルがここまで続いているのは、“もう運転自体をやめないと大変なことが起きるぞ” って言うメッセージだったりするのだろうか?」という思いがしばらくの間ずっと自分の中で回っていました。
🌟決意。
反則金の納付も終え、気持ちも少し落ち着いたところであらためて考えてみました。
とっさの判断でアクセルやブレーキの踏み間違いに象徴されるような誤操作をしたことがこれまでに一度でもあったら、今回のことを機にもう運転をやめる決断をしなければいけないと思います。しかし、幸いこれまでにとっさの危険回避操作等で不安を感じたことはありません。
僕のマイカーは、購入してからもう20年になる “古いミニバン” です。走行距離はまだ6万キロ台ではありますが、ずっとお世話になってきた整備工場からは「耐用年数的にはもういつエンジン系統に不具合が出てもおかしくない」と言われているため、思い出たくさんの愛着のある車ではありますが、次の車検の前には新しい車に乗り換えしようと、昨年末に心に決めたばかりでした。
もう車は必要な時にレンタカーにするという選択肢もあるのですが、その選択をすれば日常使いはしづらくなるし、実質的には「運転をやめる」ということと同義になるに違いありません。
僕は数年前から、「今の車を乗り換えるなら次は軽自動車が欲しい」ってちょっと楽しみに思っていました。車を持っている方が、僕のほんのりワクワクの機会、そして家族のほんのりワクワクの機会も拡がるはずです。
だから。
今回来ている “メッセージ” は、「まだ運転を続けるなら、この点をしっかり意識して気をつけることが不可欠だぞ」という意味として受け入れることに決めました。
⚠️急務の課題。
「横断歩道での歩行妨害をしない運転」
半無意識でもでこの操作ができるレベルを体得する必要があります。
警察庁発行のリーフレットでは以下のように示しています。
特にここの部分ですね。
「横断歩道で人が渡ろうと待っている時には必ず一時停止する」ということです。
これに関連して、衝撃的な事実を紹介してくれているネット記事がありました。
ええっ?横断歩道で停車時に歩行者からお先にどうぞされ進んだら違反なの? | MOBY [モビー]
その衝撃箇所を引用します。
横断歩道で歩行者がいるのを確認して停車しても、何故か横断歩道を渡らずにジェスチャーで先に行くように促された経験のある人も数多くいることでしょう。こういうケースで車両が先に進んだ場合どうなるのかを警察へ問い合わせたところ「歩行者妨害になるので違反です」といった回答でした。
さらに、横断歩道を渡ろうとしているのかどうかわからない歩行者もたまに見かけます。横断歩道の近くに立ったままボーッとしていたり、スマートフォンを操作している人などです。これらのケースは判断に迷うので、一旦横断歩道手前で停車して渡るかどうか判断しましょう。
警官によっては歩行者妨害と判断されて検挙される様々なケースが考えられます。歩行者に「先にどうぞ」と道を譲られても意思を曲げることなく、手で促すなどドライバーがきちんと伝えることが大切です。
「いっそ全ての横断歩道に信号機をつけて欲しい!」って嘆きたくなる感じすらあります。。。
「警察官によって判断が異なる」ようですが、そういう時は不具合がある方で認識しておいた方が無難なので、これはもう、「赤信号を見ると頭で考えなくとも条件反射で必ずブレーキを踏むのと同じようにこれができる」を体得する覚悟で行くしかない!
実はこの記事を書きながらふと気づいたことがあります。
ハンドルを握っている時に、横断歩道を渡りたくて待っている人に譲る行為は、「やさしい気持ちの時間を増やす」にもつながっていくんですね・・・この気づきもモチベーションにつなげて取り組んでいこうと思います。
今日の “号外記事” は以上です。
10年間かけて得た“小さな誇り”をリセットして、これからの10年の安心安全カーライフの実現に向けて、来月は非ゴールド免許に更新し、“一から”やり直しをします。
今日は車を使用しない移動が多い1日でしたが、僕が横断歩道を渡ろうと立っている時にそのまま通過する車両が2台続いたことがありました。その瞬間に僕の口からポロッと出た、我ながら笑えるつぶやき。
「あ、君も君も今のアウト。減点2、反則金9,000円。」
「横断歩道の歩行妨害」、これからは取り締まりもますます厳しくなる方向だろうと思います。車を運転される方は、僕のようにわざわざ “授業料を払って” 学ぶ必要などありませんから、どうかあらためてご注意いただき、カーライフを安全安心で楽しまれてくださいね!